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旧三津坂隧道

長くて内容の薄い旅行記が終了しました。
読んで下さった方、ありがとうございました。

さて、たまには趣向を変えて、廃隧道でも。

4月某日、家族旅行で伊豆を訪れた際、たまたまいつも読んでいる道路趣味の方が伊豆のとある廃隧道のレポートを掲載されておりました。それが丁度帰路の近くにあり興味がわいたため、しばらく車を止めてもらって見てきました。




その隧道の名は「旧三津坂隧道」。

竣工はあの有名な「旧天城隧道」より8年も古い明治29年。

私が初めて「ずいどう」という言葉を知ったのは小学生の時。井上靖の小説『しろばんば』からだったのですが、そこに登場する「ずいどう」とはまさにこの「旧三津坂隧道」のことであるとのこと。


場所はここ。
静岡県道30号を三津シーパラダイスのある西海岸から伊豆の国市へ向かう途中にある「三津坂隧道」。このトンネルは昭和39年にできたものですが、それ以前から使用されていた旧隧道が今も残っているようです。


現トンネルの手前にある小さな道。ここが現道からのアクセス道になります。
入口に先ほど掲載した看板が出ているので、わかりやすいかと。

途中にある分岐を左へ。


すると旧隧道のお出ましです。

2月の大雪の影響でしょうか。立入禁止の看板がひしゃげていました。


細かい考察などは他のサイト様方がされているので割愛しますが、このいかにも「明治隧道」然としたこの雰囲気は他の何にも代えがたいものがあります。

この隧道、はっきりと「立入禁止」の表示がある上、立ち入ろうにも泥だらけで動けなくなりそうなため、通りぬけは諦めるしかありません……。


坑門の各箇所の写真をしっかり撮って撤収します。

反対側の坑口ですが、アクセスにラ◯ホ◯ル街を通過せねばならず、小学生の弟を同伴するのは憚られたため、訪問は断念。


それにしても、天城隧道より8年も古い隧道がこうしてほぼ完全な形で残っているというのは本当に素晴らしい。固く頑丈な伊豆の地質と明治の職人技が合わさ生まれた奇跡の土木建造物です。
これが、数年前まで完全に放置されていたというのだからまた驚き。
自治体がこれに目をつけ観光資源にできないものかと、少しずつ整備を始めている様子。
時間はかかるかもしれませんが、ゆっくり着実に整備を進めて頂いて、この隧道の価値を多くの人に知ってもらいたいですね。



以上、たまには趣向を変えて、廃隧道レポでした。

それでは、また。
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