2014年春の車両の動き~JR編その1~ 今回は、「2014年春の車両の動き」と題しまして、3月改正頃から7月までの車両の動きを見ていこうかと思います。 もとの予定では6月に入った辺りでまとめる予定でしたが、なかなか時間がなく気がつけば7月も終わろうとしています……。 まずはJR東日本。北の方から支社別に見ていこうと思います。 ◆盛岡支社 485系やキハ40系など老朽化した車両が一定数あるが、その割には車両の動きが少ないのが盛岡支社管内である。 とはいえ、2016年3月には北海道新幹線新青森-新函館北斗間開業を控えており、"嵐の前の静けさ"であるといえる。新幹線開業時には現在4編成が残存している485系のうち、少なくとも「白鳥」用3編成に関しては廃車が濃厚であり、残る「つがる」予備用のA8編成も何らかの方法により淘汰されるだろう。 また、八戸運輸区のキハ40の置き換えには異例の「海外発注」が予定されており、こちらも安泰ではないだろう。当区のキハ40系は比較的原型を留めているものが多く、早めの記録が推奨される。なお、この置き換えに関し、対象線区が八戸線のみとなっているため、共通運用されている津軽線末端部に関しては大湊線と共通のキハ100形化される、あるいは五能線と共通化し秋田車両センターに移管するなど、何らかの動きがあると想像できる。 さて今季の車両動向に関してだが、数の上では少数であるが、いくつか特筆できるものがある。 特に、4月から釜石線で運転を開始した「SL銀河」用として、JR東日本では4両目となる復活SLとなるC58 239号機と、その客車兼補助動力車としてJR北海道から購入したキハ143形気動車が挙げられる。 これらを使用して、白昼堂々、臨時列車としてSL列車が上野駅に入線したことは記憶に新しい。 その他、大湊線の輸送力強化のためキハ100-20が盛岡車両センターから八戸運輸区に転属した。これにより、八戸運輸区のキハ100形は7両となった。 なお、盛岡車両センターにて保留車となっているキハ58 75について、増築される鉄道博物館に保存されるとの噂がある。 置き換えが懸念される八戸運輸区キハ40形 ◆秋田支社 運用面では「あけぼの」臨時化が挙げられるが、在来線の所属車両に関して言えば、秋田支社管内ではほとんど動きがないと言っていいだろう。 しかし新幹線では、3月改正でE3系を使用した「こまち」が全てE6系に置き換えられ、E3系は一部「なすの」等の増結車両として使用されるのみとなった。E3系は秋田を発着する定期運用が存在しないため、入出庫の際に田沢湖線内を臨時回送される。 「こまち」から引退したE3系 ◆仙台支社 おそらく、この春最も動きが少ないと思われるのが仙台支社である。 その中で注目を浴びたのは、「こまち」から引退したE3系R18編成を改造して登場した、初の新幹線車両による観光列車「とれいゆ」である。 特筆すべきはその特徴的な車内設備。観光列車として散見されるお座敷やラウンジのほか、これまた鉄道車両としては初となる「足湯」を6号車に設置したことで話題を呼んだ。「とれいゆ」は7月19日より運転を開始している。 ◆高崎支社 高崎支社の動きとしては主に一点。211系の改造である。 昨年度より引き続き長野地区への転用が進められており、特に春は1000番代の出場が相次いだことが挙げられる。未改造で残る車両も減少し、10連で残るのはC7・C14の2編成のみとなった。 編成数の上では、今すぐにでも高崎車両センターの107・115系の置き換えを開始できそうにも思えるが、211系はずっと疎開を繰り返しており、どうやら今すぐ置き換える気がないようである。あるいは、高崎地区への投入は別形式となる可能性も考えられる。すでに運用を終了している分目立たないが、今後の動向に目が離せない。 転用が進む211系 と、今回はこの辺りで。首都圏は相変わらず大きく動き続けていますが、次回以降はそれらを詳しく見ていこうかと思います。前述した211系の転用については、長野支社の項で見るよていです。 それでは、また。 PR